特別なスキルがなくてもいい。アラフィフの私が「願いごと」を行動に変えた日

数年前の7月7日、七夕の夕方。
スーパーの入口に置かれた笹飾りに、ふと足が止まりました。
「ご自由にお書きください」と横に置かれた短冊とペン。
子どもたちの願いごとの中に、なんとなく混ぜるような気持ちで、私はこう書きました。
「わたしの力で、誰かの役に立てますように」
派手でも、特別でもなくていい。
でも、もう一度、“自分として”何かに挑戦してみたい。
そんな気持ちが、あの短冊にこもっていました。
「私にできることなんてない」と思い込んでいた日々
40代後半、子育てもひと段落して、
ふと「これからの時間をどう過ごそう」と考えるようになりました。
でも、特別な資格もスキルもないし、
パソコンも得意じゃないし…
「今さら何ができるんだろう?」と、頭の中は不安ばかり。
家族のために過ごしてきた毎日。
それを否定したいわけじゃないけれど、
“わたし自身の時間”を取り戻したい気持ちが、どんどん大きくなっていったのです。
そんなとき、ある人の言葉が心に残りました。
「いままでやってきたことの中に、ヒントがあるよ」
そこで思い出したのが、アロマテラピーや趣味で使っていたデザインツールのCanvaのこと。
人に頼まれて、名刺やロゴシールを作ってみたり、「これ、使いやすいね」と言ってもらえた経験。
それが「自分の小さな力も、誰かの役に立つかもしれない」という気づきにつながりました。
行動といっても、何か大きなことを始めたわけではありません。
まずは、今の自分ができることを整理して、無料のツールで作品をつくってみる。
失敗しても、誰にも見られなくてもいいから、とにかく「動いてみる」と決めたんです。
すると、少しずつ「次はこうしてみようかな」という気持ちがわいてきました。
今はまだ「試行錯誤中の途中経過」だけれど、
あの短冊に書いた願いが、ほんの少しずつ“叶い始めている”ように感じています。
子どものころは、七夕の短冊に願いごとを書くのが楽しみでした。
でも大人になると、「そんなの書いたって、叶うわけない」と、どこか冷めてしまっていた自分もいました。
でもいま思うのは——
願いごとは、「叶うかどうか」じゃなくて、「自分と向き合う時間」だったんだなということ。
願いを書くことで、自分が何を望んでいるかに気づける。
そして、小さくても一歩動けば、その願いに近づける。
「わたしにも、何かできるかな…?」
そんなふうに感じているアラフィフのあなたへ。
短冊に願いを書くような気持ちで、今日の自分にできることを、ほんの少し動かしてみませんか?
その一歩が、きっと未来につながっています。
クローゼットを旅先へ。狭いホテルでも快適に使えて、荷物の整頓を保つ。ストレスフリーな旅を